『星々』あらため『のれるに』更新されました!【小説家になろう】【考察という名のフロム脳()】
星の流れる冬空に(旧名:星と星が合わさる夜に) - 2017/12/22 PM4:00
皆さんご存知、家節アヲイ先生による『星と星が合わさる夜に』の最新話が投稿されました。今回からタイトル変わって、『星の流れる夜に』になりましたね。*1
今回はちらっと名前が挙がっていたあの先輩が登場しました。
ずっと気になってたんですよね、僕。このシリーズに出てこなくても構わないから、彼女をメインにした別シリーズ書いてくれ〜と思っていたら、ここに来てまさかの投入。
そんなわけで、今回は噂のキィ先輩について書いてみようと思います。
まずは最新話である9話。
時系列が前後しますがやはりまずはこのセリフからでしょう。
「やあ、岸少年。押し掛け女房のデリバリーだ」
「……キィ先輩。今日は何の用ですか?」
これだけで彼女の人となりがよく分かる実に良いセリフです。単に押しかけているのではなく、途中で食材買って来ているあたり、自称押し掛け女房は伊達じゃありません。ただの変人ではないようです。
ちなみに、9話の時点ではまだ仄めかされている程度ですが、おそらく例の一件がきっかけとなったのか、少年Tは一年ほど準ひきこもりしている模様。死人みたいな様相の後輩を気にかけて、足しげく通いつめるあたり、言動の傍若無人さの割に気遣いしいのようです。
ーーキィ先輩だけにね!
彼女、初っ端から論文書いてますし、なんとなく知的な印象もあります。空気読めない感じで、自分の好奇心(よくぼう)に忠実なあたり、頭の良い残念美人といったところ。
美人ついでにビジュアルに移りますと、同じく9話でこんな描写があります。
見慣れてしまったアパートの一角。隅に張られた大きいクモの巣を避けながら(…)
この一文を読んで僕はティンと来ました。
1話の「12/22 PM1:00」(早苗ちゃん視点)で、似たような描写がありましたね。
雨染みの出来たコンクリートの階段を上がり、冬夜くんの部屋の前まで移動する。
まさしく視点が違います。上を見るか、下を見るか。*2
ざっと読み直してみましたが、他の部屋には誰も住んでいないくらいボロい、とは書いてないですし、そうなると、普段通りがかるはずの階段にクモの巣があることはおかしいので、通行者の妨げにならない位置にあると見るのが妥当です。
ビジュアル的な描写はあまりないので詳細は不明ですが、キィ先輩はすらりと背が高く、早苗ちゃんは冬夜くん視点だと小動物っぽいので、おそらく小柄でしょう。
実際、
両手は彼女の華奢な肩にそっと触れる。
とあるので、早苗ちゃんが華奢なのは確かです。まあ、冬夜くんの身長は正直よーわかりませんが(笑)
なぜなら、○○したシーンで、早苗ちゃんが背伸びするような描写はありませんから、普通に考えれば、あまり身長に高低差があるとは思えません。よしんばあるとしても、冬夜くんが彼女の身長に合わせるように○○した可能性があるので、根拠としては弱いです。となると、冬夜くんの身長が低い疑惑も出てきますが……
まあ、早苗ちゃんが小柄だというのは僕のイメージですから、実際は彼女の背は低くない、と見るべきでしょうか。逆に、早苗ちゃんの背が高く、それよりも冬夜くんが低い、という可能性はほぼほぼないでしょう。
とまれ、ヒロイン二人の目の付け所に話を戻すと、早苗ちゃんとキィ先輩とで違うところに目をつけてるあたり、キャラクターの描き分けがなされていて良いと思いました。早苗ちゃんはもしかしたら、おっちょこちょい(あくまで印象)だから、階段にすねを当てないようにするため、ステップを目視しているのかもしれませんし、先輩はただ上を見上げながら歩くユカイな人なだけかもしれません。
あ、そうそう。キィ先輩のビジュアルについてですが、6話 「2016/12/18 PM8:00」によれば、
キィ先輩というのは、風説同好会の活動を真の意味で行っている数少ない先輩であり、秋田美人という言葉が似合う色白の綺麗な人。
多少、いや、かなり風変わりな残念美人といった感じで、私は少し苦手だった。
と早苗ちゃん視点で描写されています。
ここで秋田美人の特徴について調べてみると、
* 色白である
* 肌がきめ細かい
* 和服や着物が似合う
* 秘めた情熱
* 独特の訛り
とあります。
色白な美人、というのは作中で直接描写されていますし、秋田美人というからには秋田出身でしょう。
また、肌の白さと対比する形で黒髪も強調されるはず。癖っ毛のあるセミロングなんかも個人的にはアリだと思いますが、特に指定はないから多分黒髪ロングでしょう。
さらに、着物が似合うということは、スレンダーな可能性が高い。ちっこくってこの口調ならギャップ萌えがたまりませんが、そういった指定もないから、おそらくお姉さんっていう印象そのままだと思われます。そこから類推すると背は高め、でしょうかね。
なんとなく、僕は『響け!ユーフォニアム』のジョイナス先輩を思い出しました。
うん、なんとなくビジュアルイメージ見えて来ましたね。
すらりと背の高い黒髪ロングのメガネ美人。たぶん、カガクテキな白衣なんかも着ちゃったりして。なんとなく、指は細長いイメージ。
1話で、なぜかインターホンのボタンが調子良い、と早苗ちゃんが軽く驚いているシーンがありますが、これは早苗ちゃんが××になったのが原因ではなく、ジョイナス先輩が「潤滑油を勝手に流し込んだ」ようですね。しかも、潤滑油をさした理由は、「連打するのに不便だったから」というなんとも自分勝手な理由w
ホント良い性格してます。しかも不思議と愛嬌あるのがズルいよなあ。
9話が良いところで終わっちゃって、ものすごい悶々としていますが、キィ先輩が良かったので数日後の更新を楽しみたいと思います。
アヲイ先生とそのファンに栄光あれ!